西大寺(岡山市)概要: 西大寺の創建は天平勝宝3年(751)、藤原皆足姫によって開かれたのが始まりとされます。当初は草庵程度の小規模なものでしたが宝亀8年(777)、安隆上人によって境内が整備され寺院として開山しています。安隆上人が当地を目指して槌戸ノ浦に差し掛かった際、龍神の化身と思われる老人が現れ、これを祀って欲しいと犀角を賜った為、寺号を犀戴寺に定めたと伝えられています。後鳥羽上皇の祈願寺になると西大寺に寺号を改称、戦国時代には宇喜多直家の香華院になるなど寺運も隆盛し境内には七堂伽藍が建て並び多くの塔頭を擁しました。例祭である会陽(裸祭り)は日本三大奇祭の1つに数えられています。中国観音霊場の第一番札所。
西大寺の文化財
・ 朝鮮鐘−10〜11世紀−国指定重要文化財
・ 三重塔−延宝6年(1675)− 岡山県指定重要文化財
・ 石造七重層塔−長禄2年(1458)− 岡山県指定重要文化財
・ 金陵山古本縁起(西大寺縁起)−永正4年(1507)− 岡山県指定重要文化財
・ 会陽(裸祭り)− 岡山県重要民俗資料
・ 本堂−文久3年(1863)−岡山市指定文化財
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